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データの小窓

シニア旅行は60代後半の女子会ツアー需要の確保に全力を!

  • 2015年2月27日

シニアの消費と聞いて、真っ先に思い浮かべるものは「旅行」。
余裕のあるお金で贅沢に時間を消費できるとあって、
シニア向け旅行商品は百花繚乱。
ヒット消費に成長した例も枚挙にいとまがない。
大雑把に見ればその印象は概ね正しいのだろうが、
男女別にデータを見れば、微妙な違いも見えてくる。

図1.は「観光旅行(国内)」の男女、年齢階級別の行動者率を
グラフ化したもの。女性は40代後半で、一旦下げ止まったものの、
それ以降の年齢層で盛り返し、60代後半でピークを迎える。
一方男性はと言えば、50代後半に底を打ったのち、
同じく徐々に数値を上げ、70代前半にピークを迎えている。
男性と女性では、旅行需要のピークに約5年のタイムラグが
あるということだ。
別の調査でも、70代男性は同女性に比べて、
「国内旅行に消費したい」と考えている率が高いことが実証されている。

図1.「観光旅行(国内)の男女、年齢階級別行動者率

図1

総務省統計局「平成23年社会生活基本調査」

2011年のデータになるが、60代女性が日帰り・宿泊を合わせた観光客数で、
年代性別のトップを占めている。(観光庁調べ)
この事実は肌感覚でも充分肯える。男性に比べて女性のほうが
旅行需要は旺盛だし、実際にほとんどの年齢階級の行動者率は男性を上回っている。ところが、70の声を聞くと、男性に逆転を許してしまうのだ。
この理由の一つには、女性は男性に比べて、骨量や筋肉量が少なく、
それにより70代半ばを迎える頃になると、身体面で影響が出てくる結果、
「アクティブ・マインド」にブレーキがかかるということも、
一因かもしれない。
現実的な問題として、シニア世代の平均的夫婦間年齢差、
3~5歳と連動していることも要因として大きいと思う。

図2.「観光旅行(国内)の男女、年齢階級、「共にした人」行動者率

図2

総務省統計局「平成23年社会生活基本調査」

「誰と一緒に旅行に行くか」という点でも、男女間で興味深い差異が出た。
図2.は「観光旅行(国内)を共にした人」別の年齢階級別行動者率の
グラフである。
男女とも、家族がトップであることは同じだが、
「友人・知人・その他」の割合が男性に比べて女性のほうが、
ずいぶん高いのだ。
ことに60代後半の女性では25%強の高率を示している。
つまり、男性は奥さんが頼りだが、
奥さんのほうは「連れ」の選択肢が豊かだということである。
また、男女ともに70代以上は、「地域の人と」旅を共にする
ケースが増えてくるのも興味深い。

旅行商品のターゲットは「60代後半の女子旅」が大本命で、
対抗に「70代、ご近所さまとご一緒にツアー」といったところか?

日本SPセンター シニアマーケティング研究室 中田典男

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