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室長の小部屋

読めるか、わかるか、さっと探せるか – シニア向けサイトデザインの3「か」条

「gooリサーチ」が60歳以上の消費者モニター(約8300人)を対象に、2012年6月に実施した「シニアの情報端末保有状況に関する調査」によれば

・平日のメディアへの接触時間はテレビ、パソコンが長い
平日におけるメディアへの接触時間について尋ねたところ、「新聞」「ラジオ」「本・雑誌」「携帯電話」「タブレット端末」は1時間未満が最も多く、「テレビ」「パソコン」は2~3時間が最も多かった。また、「テレビ」「パソコン」は、5時間以上の長接触ユーザも比較的多い結果となった。なお、「テレビ」は男性より女性の方が、「パソコン」は女性より男性の方が接触時間について長い傾向にある。
・普段利用しているインターネットサービスはオンラインショッピング
普段利用しているインターネットサービスについて尋ねたところ「オンラインショッピング」が最も多く69.3%、次いで、「検索エンジン」が66.3%、「オンラインバンキング」が45.7%となった。また、近年若者を中心にサービス利用が増加しているソーシャル系サービスに関しては、「ブログ」が21.1%、「コミュニティサイト(mixi、Facebook等)」が10.4%、「ミニブログ(twitter等)」が7.8%

となっている。調査対象がネット調査に協力するシニアであることを割り引いても、シニアのネット利用がごく当たり前になっていることがこの調査からうかがえるだろう。とはいえ、訪れるウェブサイトがシニアにとって利用しやすい作りになっているかどうかは別問題だ。とくに「読みやすさ」については、シニアだけでなくネットを利用する大多数の人が不満に思っていることを、導師ニールセンは指摘し続けてている。

1. 読みやすさに関する問題
フォントに関する問題点が、2位に約2倍の差をつけて圧倒的勝利となった。投票してくれた人の約2/3は、フォントサイズが小さいことやフォントサイズが固定になっていることに不満を漏らした。約1/3は、テキストと背景とのコントラストが弱い点を不満とした。
– 2005年 ウェブデザインの間違い・トップ10(ニールセン博士のAlertbox

一般の人でも文字が小さいということは、高齢者にはとてもやっかいで切実な問題になるに違いない。実際のところはどうだろう。メーカーや新聞社などいくつかのウェブサイトをピックアップしてみた。
※比較のため左右550ピクセルだけ切り取って表示。実際の見え方とは異なります。

toyota_w550
▲図1)toyota.jpクラウンロイヤル|機能・メカニズム|プレミアムハイブリッド

LIOM
▲図2)LIONウェルネスダイレクト

大塚
▲図3)インナーシグナル|大塚製薬

朝日
▲図4)朝日新聞デジタル

読売
▲図5)YOMIURI ONLINE

毎日
▲図6)毎日jp

新聞(印刷物)の文字は、この20年で30~40%は大きくなっている。企業のサイト(図1~3)に比べて、新聞各社のサイトでは、この経験をそのままサイトデザインにも活かしているのがわかる。参考までに、同世代の友人(すべて団塊の世代)に、図1)のサイトについて意見を聞いてみた。8人から回答があり、その結果は

・文字(フォント)が小さい、読むときは眼鏡をかける
テキストの文字(デフォルト)が小さいと答えた人は5人。うち4人が遠近両用眼鏡、1人がPC専用老眼鏡を使用。
・ブラウザの拡大機能は使われていない
使用している人は2人(1人は「150%拡大」、1人は「文字サイズ最大」)、知っているが使用していない人が4人、知らない人が2人

上記サイトの中には、サイト自体に文字拡大/縮小機能を実装しているサイトがある(朝日、YOMIURI、毎日)。しかし、今では文字の拡大縮小はブラウザの機能に依存しているサイトがほとんどである。「フォントサイズが固定になっていること」への不満はほぼ解消(あるいは無視)しているとみて間違いないが、ブラウザの拡大機能については、サイト運営者(企業)が期待しているほどには使われていないようだ。

コミュニケーションを円滑に行いたいなら、なんでもそうだが、シニア向けウェブサイトにおいてもデザイン上の秘密はない。読めるか、わかるか、さっと探せるか。読めないコンテンツは伝わらない。わからないコンテンツは伝わらない。探せないコンテンツは伝わらない。
(津川義明)

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